Cost FIT Case Study 4

大手ドラッグストア様

流通BMSで推奨発注

200店舗を展開する大手ドラッグストア様。
日々増加するアイテムに対して、店舗発注の負荷は増大し、
また発注精度の向上も要求されるようになっていました。
システムで「推奨発注数」を出すことにより、
その課題に対応することを決めましたが、
そのためには、既存の基幹システムでは、難しいことがわかり、
再構築を含めたプロジェクトになりました。

プロジェクトの成果

  • 単品在庫管理の阻害要因のひとつである「仕入伝票計上遅れ」がなくなった。

    従来は、取引先が起票した「仕入伝票」が本部に集められ、パンチ業者にデータパンチを依頼していた運用が、PDAでSCM検品を行うことで、その日の内に仕入計上ができるようになった。パンチコスト削減にもつながった。

  • 正しい前日在庫を加味した「発注推奨数」が表示でき、店舗の発注負荷が削減した。

    PDAで商品をスキャンした段階で、発注推奨数が表示され、発注担当者が考える時間が削減されたとともに、売場の在庫数の適正化に寄与した。

  • 従来はSAサーバに持っていた機能をセンタに集中化したことにより、運用コストが低減した。

    取引先からのASN情報をリアルタイムで仕入業務に反映するため、2000台を超えるPDA業務システム(発注・仕入・返品等)を集中化。リアルな取引管理の実現と、新店における設備投資コストを削減した。

Cost FITの秘密

  • 要件定義のウォークスルー」をORC主導で実施した。

    ORC以外に2社が、それぞれの担当範囲の要件定義をしていたが、整合性の課題が出てきたため、ORCの提案で全システムの「ウォークスルー」を実施し、そこで判明したものを早期に確認することで、出戻りのロスを防いだ。

  • オフショア」開発を推進した。

    中国の開発会社と業務提携していた時期でもあり、開発ボリュームが多く、難易度も比較的高くないサブシステムはすべて基本設計以降を一任した。成果物のレビューを徹底することで、品質を高め、開発コストの低減になった。

  • HHT等のモバイル端末の開発経験が豊富であった。

    このプロジェクト以前に、営業店舗・物流センタ・倉庫・工場等で、モバイル端末を使用したシステム構築事例が豊富であったため、非機能要求事項など対応しなくてはならないノウハウを持ち合わせていた。

  • 事業領域では、導入後の「維持のエリア」が最も重要と考える会社であった。

    今回のプロジェクトは、1次のほか、2次・3次と時期を変えて機能を追加構築するものであり、当初から1次の維持管理体制を前提に、2・3次の体制コントロールをすることで、トータルコストを削減した。

プロジェクトがめざした 「推奨発注数」

使える推奨発注数を算出するため、正しい前日末の単品在庫を捉える。
そのために、それを阻害する要因を撤廃する。(仕入計上の遅れが主たる要因)。

流通BMS採用で検収業務を改革する。

PDA端末で商品スキャン時に「推奨発注数」を出し、発注担当者の業務負荷を軽減する。
そのために、「推奨値」で発注しても、在庫不適正にならない精度を目指す。

システム関連図

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