オープンリソース(ORC)の新人プロジェクトブログへ、ようこそ。
五回目を迎えました「新人がブログを書いてみた」シリーズの「就活アドバイス編」。
今回登場するのは、学習院大学 文学部出身のTomoko Y.さん。
「就活が嫌だった」のが、いつしか「そうでもなくなった」と語るのですが、
その理由はブログを読み進めていくと明らかになってきます。では、どうぞ!
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新入社員のTomoko Y.です。
6月から正式配属されたプロジェクトが、バリバリに実装するプロジェクトということで、改めて「出身学科なんて関係ないんだなぁ」と痛感しているところです。
今回のテーマは、就活生の皆さんへのアドバイスですが……。
就活生だった頃の私は妙に神経質になっていて、アドバイスをもらっても「それができたら苦労しない!」と感じて、聞く耳を持てなかったものです。
そんな自分がアドバイスするというのもおこがましいので、ただ自分の就活について語ろうと思います。これを読んでいる誰かの参考になれば幸いです。
私は就職浪人をしたため、必要な単位は全て取得し終わった上で大学に5年間いました。家の経済事情が許したので可能だったわけですが、これはもう両親に感謝です。
大学では、学問に対して静かなる情熱を燃やし過ぎていたと、今から振り返ると思います。ちなみにやっていたのは、古代ギリシア哲学です。就職のことなどまったく考えずに過ごしていました。誠に幸いなことです。
そんな私も3年生の12月、説明会が解禁されると、一応就活を始めました。
しかし、まったくやる気にならないし、すぐ就活なんて嫌だ、面倒くさいという気持ちでいっぱいになりました。
この頃は、書類応募すらほとんどしていませんでした。落ちる経験をたくさんして、嫌になったのではありません。志望動機がないまま行動していましたし、うまいことやる器用さを持ち合わせていなかったので、嫌になったのです。
就活より学業の方が気がかりでした。私にとっては、「ギリシア語翻訳の予習をおろそかにして、授業に臨むなどありえない」ことだったのです。
一方で、就活をしたくはないが何もしないのは体裁が悪い。というわけで、図書館司書の資格を取得するための授業を受けていたので、司書枠で公務員試験を受けたりもしました。本気でなりたい人にとってははなはだ迷惑な話ですが、私自身は司書になりたいなんてこれっぽっちも思っていませんでした。
まともに就活を始めたのは、卒論提出後です。もう気がかりなことはなくなったので、就活に専念するしかなくなりました(笑)。すると、状況がそうさせるのか、「就活なんて嫌だ」という気持ちも徐々に薄れていました。いっそ最初から「就職浪人することになるとしても、卒論を提出してから就活を始める」と決めていた方が潔かったな、とも思います。
そんなわけで、就活よりも気がかりなことがある人はそちらを済ませてから、就活してもいいんじゃないかと思います。「それができたら苦労しない」という声も聞こえてきそうではありますが。
どう就活を進めたかというと、就職エージェントを活用しました。エントリー手続きを代わりにやってもらえるので、単純にエントリー数が増えました。また「自分がいいと思えるところに就職しよう」という理想と、「とにかく就職しなくては」という現実のバランスを取って、アドバイスもしてもらえます。エージェントさんの話はプロだからなのか、当初は人のアドバイスに聞く耳が持てなかった私も素直に話を聞くことができました。最初は自分が「いい」と思えるところなんてわからなかったのですが、エージェントさんのアドバイスを受けて就活しているうちに、少しずつわかるようになりました。
さまざまな企業の採用ページなどで先輩方の体験談やメッセージを読みましたが、「就活が楽しかった」とか「就活を楽しもう」というようなお話が多い印象です。就活が楽しいという方は実に幸いなわけですが、私にとっては正直、楽しいものではありませんでした。ただ卒論提出後は、就活を「面倒くさい」と思うのはやめて、やらなければいけないものと思うようにしました。5年生になってからはそんなに焦りもなく、気持ちとしては楽でした。
私はこの前向きでも後ろ向きでもない状態を、勝手に「横向き思考」と呼んでいます。
いろいろありましたが、最終的に素敵な企業に認めていただけたので、就職留年したのは幸運だったのかなと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
皆さんが素敵な「進路」を歩めることをお祈りします。
ここで「進路」といったのは、就職がすべてではないからですよ。
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いかがでしたでしょうか?
就職留年というのはそれほど多くの人がする経験ではないのかもしれませんが、
Tomoko Y.さんにとっては結果としてその道を選んで正解だったと言えそうです。
みんながみんな、同じような就活をするわけではないと思えば、
就活に取り組むのも少し気分が楽になるのかもしれませんね。