オープンリソース(ORC)の新人プロジェクトブログへ、ようこそ。
今回の「新入社員紹介」シリーズに登場する明治大学文学部史学地理学科出身のH.Kは、
就活において「志望動機を考えるのが苦痛だった」と語ります。
「志望動機って必須じゃないの?」と思った就活生の方もいるかと思いますが、
どうして「苦痛だった」という彼女がORCへの入社を決めたのか、気になりませんか?
その理由をぜひ、じっくり読んでみていただきたいと思います。
おなじみのインタビュー形式で、どうぞ!
インタビュアー(以下、イ):文学部史学地理学科に進んだ理由からうかがいましょう。
H.K(以下、K):高校時代に世界史を教わっていて、「面白い」と思ったのが一番の理由です。当時、自分がなりたいものも特になく、進学先を決めるにあたって法律とか政治とかいわゆる「実学」を4年間学び続ける根性は自分にはないと感じていましたし、そういうことを学んだ方が専門職に就けたりするのはわかっていましたが、4年間も通うなら自分がやって楽しいことの方がいいと思いました。
イ:では世界史が「面白い」と感じられたのは、なぜでしょう。
K:世界史っていろんな地域の軸があってそれぞれの歴史があるから、覚えようとすると大変という印象があると思いますが、私の場合はヨーロッパ、東アジア、西アジアと地域ごとに歴史を勉強していって、また次の地域となった時に横のつながりがあることに気づくのが面白いと感じられたんですよね。こっちでこういうことが起きたから、こっちではこうなったんだ、とわかるとなんだかワクワクしていました。
イ:では、大学ではどんな勉強をされてきたのでしょうか。
K:卒論は「中世シチリア王国におけるムスリムの社会的・政治的立場の変遷」というタイトルで書きました。親が社会問題に興味がある人で、よくニュースを見ていたので私も一緒になって関心を持って眺めていたのですが、その中で宗教対立の問題が心の中で引っかかっていたんです。ヨーロッパにいるイスラム教徒の方々が歴史の中でどんな立ち位置にいたのか、を調べることで現代の国際問題にもつながるように考え、取り組んでみる意義があると感じて、テーマに選んでみました。
イ:歴史を学んだことを、直接仕事に役立てるというのはなかなか難しそうですよね。
K:そうなんですよ、だから就活では志望動機を書くことが難しくて、実は3年生の3月から4年生の10月まで就活をやっていたとまわりには話しているものの、エントリーシートを提出したことがほとんどなかったんですね。「何かになりたい」という気持ちもなく、働きたくない、動きたくない、家から出たくない、という気持ちばかりが勝り、気がついたら3月の就活解禁の時期が来て、求人サイトを見てエントリーはしてみたものの、いろんな情報がたくさん届いて、頭が混乱するばかりでした。
イ:そんな状況からIT業界が視野に入り、ORCに決めたのはどんな経緯だったのでしょう。
K:4年生の10月くらいになって、ほんとにヤバいと思うようになった頃、今度はいろんな就職エージェント会社からのアポイントが届くようになったので、それに応じていました。その流れの中で、最初に会社説明会へ参加したのがORCだったのです。
イ:4年生の10月以降、初めて参加したのがORCの会社説明会だった、と。
K:説明会で印象的だったのが、面接でどんなことを聞くかを説明してくださったことでした。「志望動機は聞かない。それよりどういう人生を過ごしてきて、どんな思いを持っているかを聞くから」と言われて、そうか、志望動機を聞かれないなら受けてみよう、と思ったんですね。
イ:なるほど、自分の中で一番のネックになっていたことが解消されたわけですね。
K:そこからは順調に選考過程を進んでいって、内定をいただくことができました。実際に面接では志望動機を聞かれることもありませんでしたし、悪い印象もなく、断る理由がないと感じたので、自然と内定を承諾するに至った、という感じです。
イ:志望動機を聞かれることのない面接だった、というのが大きな決め手になったわけですね。よくわかりました。今日はどうもありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
「志望動機を聞かれないんだ!」と喜んだ就活生の方も、いるのかもしれませんね。
きっとH.Kさんの場合は、志望動機は聞かずとも、世界史に真剣に取り組んでいた、
というところが評価されたのではないかと思います。
そんな一つのことに真剣な姿勢で取り組む彼女の、今後の活躍が期待できますね!